日録

本屋Titleで「21世紀に書かれた百年の名著を読む」というトークを開催します

【第1回 イアン・マキューアン『贖罪』を読む】

kotobaという季刊誌でこの春から新連載をもつことになりました。題名は「21世紀に書かれた百年の名著を読む」。

いま平成を振り返る企画が多いですが、個人的には21世紀に入ってからは90年代とは別の時代という意識がつよく、この20年の間に書かれた、未来にも読みつがれるべきロングセラーの本を応援したい、ということでこの企画を提案したところ、雑誌と書店の両方で展開するシリーズとして成立しました。

連載は雑誌kotobaで行い、トークは毎回、荻窪の本屋Titleで開催します。何回続くかわかりませんが、3年で12回も続けば、一冊の本にまとめられるかもしれません。

初回は3月29日(金)の夜、テーマは(Facebookでもしつこく話題にした)イアン・マキューアンの『贖罪』をとりあげます。昨年暮れに新潮文庫で1巻本で出直したので、とても手に入れやすくなっていますが、原書の刊行は21世紀にはいってすぐ。いわば21世紀文学の幕開けを象徴する作品です。

マキューアンはイギリス文学においてもはや中核をなす作家で、日本だといまは新潮社のクレスト・ブックスでコンスタントに邦訳されています。私は『ソーラー』というバカバカしい(?)小説から読み始め、定評ある『贖罪』『アムステルダム』などはあとから読んだのですが、とても広がりのある作家でいろいろ話をしてみたいと思っていたところ、「マガジン航」でも往復書簡をかわしている小説家の藤谷治さんがマキューアンの愛読者でもあることを思い出し、トークも彼に声をかけました。

季刊誌kotobaプレゼンツ
《「21世紀に書かれた百年の名著を読む」》
第1回 イアン・マキューアン『贖罪』


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開催日: 2019年3月29日(金)
出演者:藤谷治(小説家)× 仲俣暁生(文芸評論家)
時間:19時30分スタート/21時頃終了予定
会場:Title 1階特設スペース
参加費:1000円+1ドリンク500円
定員:25名
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【申し込み方法】
・手順1:メールの件名にイベント名、メール本文にお名前(氏名)/電話番号/枚数(1人2枚まで)を明記して、以下のアドレスに送信ください。
title@title-books.com
・手順2:「予約完了」の返信をいたします。(メールの受信設定にご注意ください)。
・手順3:参加費は当日会場受付でのお支払いとなります。
お申し込み・ご予約は定員に達し次第締め切らせていただきます

※詳細はこちらをご覧ください。
http://www.title-books.com/event/5955

荻窪のTitleにまだ来たことのない方は、この機会にぜひ(ただしお店は18時にいったん閉めてしまうので、当日は早めに来られるとかえって時間が空いてしまいます)。

なお、連載の第2回はウンベルト・エーコの『プラハの墓地』(東京創元社)を予定しております。

※この連続トークについては、Facebookでイベントページのほか、参加者による交流もできるページをつくりたいと版元と話をしています。

本屋B&Bで「少女マンガ」について(中年男子3人で)語るイベントを開催

「町田市民文学館ことばらんど」にてこの秋に開催される「みつはしちかこ展―恋と、まんがと、青春と―」の連動企画として、サリーだって語りたい!…男⼦が見た少⼥まんがの歴史と変遷」を開催します。登壇者は中野純(体験作家/私設図書館「少⼥まんが館」共同館主)、南陀楼綾繁(ライター/編集者)と私、仲俣暁生(フリー編集者/⽂筆家)の三人です。

マンガ全般そして少女マンガについても一家言(?)のある三人が、自身のマンガ体験(とくに少女マンガを中心に)を赤裸々に明かしつつ、王道少女マンガからマニアックなものまで、さらにはこの企画と連動している「小さな恋のメロディ」のような、これまであまり語られてこなかった(けど誰でも知ってるメジャー作)も含めて、わいわいとボーイズトークしたいと思います。ぜひ、「男子だけに語らせるわけにはいかん!」という女子も気軽にご参戦くださいませ。

日時:10月15日(月)20:00-22:00
会場:本屋B&B(下北沢)
料金:1500 ticket + 500 drink
※チケット購入はこちらから。
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/015urxzt4syq.html

【出演者プロフィール】
仲俣暁生(なかまた・あきお)
1964年東京生まれ。編集者、⽂筆家、「マガジン航」編集発行⼈。著書『ポスト・ムラカミの日本文学』(朝日出版社)、『極西文学論』(晶文社)、『〈ことば〉の仕事』(原書房)、『再起動(リブート)せよと雑誌はいう』(京阪神エルマガジン)ほか。この秋にマンガ評論集を刊行予定!

中野純(なかの・じゅん)
1961年東京生まれ。体験作家/私設図書館「少⼥まんが館」共同館主。「闇」に関わる著作を数多く発表する一方、夜の山や街を歩く「闇歩きガイド」としても活動。著書に『闇を歩く』(知恵の森文庫)、『東京「夜」散歩』(講談社)、『「闇学」入門』(集英社新書)、『庶民に愛された地獄信仰の謎』(講談社+α新書)ほかがある。

南陀楼綾繁(なんだろう・あやしげ)
1967年島根県出雲市生まれ。ライター、編集者。古本、新刊、図書館、ミニコミなど、本に関することならなんでも追いかける。1997年から2005年まで、編集スタッフとして「本とコンピュータ」編集室に在籍。谷中・千駄木・根津で一箱古本市を開催する「不忍ブックストリート」代表。「一箱本送り隊」呼びかけ人。近著に『本好き女子のお悩み相談室』(ちくま文庫)、『蒐める人』(皓星社)がある。

※なお、ある世代までには説明は不要と思いますが、イベントタイトルにある「サリー」とは、みつはしちかこの「⼩さな恋のものがたり」に登場する、背が⾼くてハンサムな少年サリー(村上聡)にちなんでおります。

「みつはしちかこ展ー恋と、まんがと、青春と」は2018年10月20日(土)〜12月24日(月)に開催されます。詳細は以下のURLを参照のこと。
https://www.city.machida.tokyo.jp/bunka/bunka_geijutsu/cul/cul08Literature/tenrankai/20180827200251822.html

古谷田奈月さんとトークイベントを行います。

7月15日(日)の午後に東京・下北沢の本屋B&Bにて、小説家の古谷田奈月さんとトークイベントを行うことになりました。古谷田さんは日本ファンタジーノベル大賞受賞作『星の民のクリスマス』でデビュー。『リリース』で織田作之助賞を受賞したほか、『ジュンのための6つの小曲』『望むのは』といった作品がすでに刊行されています。また昨年の「早稲田文学」女性号に掲載された短編「無限の玄」が三島由紀夫賞を受賞、そして同じく「早稲田文学」の今年の初夏号に掲載された「風下の朱」は芥川龍之介賞候補になっています。

告白すると、古谷田さんの作品を読み始めたのはつい最近なのです。三島賞受賞の報を受け、「新潮」に掲載された受賞者インタビューと冒頭部分を読んですっかり魅せられてしまい、そこから遡って旧作を読み始めたところ、最新作が芥川賞候補となったことを知りました。タイトルからもわかるとおり、「無限の玄」と「風下の朱」は対になる作品なのですが、この2作がカップリングされた『無限の玄/風下の朱』という本が、イベント直前の7月12日に筑摩書房から発売されます。この機会に、古谷田さんにはいろいろと伺いたいことがあり、聞き手を務められることをとても楽しみにしています。

古谷田奈月×仲俣暁生
「小説におけるフェアネスと勇気」
『無限の玄/風下の朱』刊行記念
http://bookandbeer.com/event/20180715/